ブヒ~!
この山で豚さんに出会えるチャンスはかなり低い、だって鹿さんよりもブタさんの方が一枚上手だからさ。
鹿さんの中にはお馬鹿っちょの奴も居るから豚さんよりも撃ち易い事は確かだと思う、
だから俺の様なアホに20番なんかで頭を撃たれてしまうのだ!
運良く生還した3頭目の鹿さんは俺の姿は忘れる筈がないと思う。 それは一緒にいた友達二人を見失い、お前のこめかみを爆発音とともに弾丸がかすり飛んで来た先には俺が居たのだからね。
その弾丸は頬と耳の間をかすった事も解らずにこの場から一目散に立ち去った事は正しい判断だ!
場所はここだ、す~さん。
後ろを振り返ると犬に追われた鹿さん三頭ウオーキング中、
レーザー距離計は橋本氏に貸し出し中なので正確な数字は解らないにしても50Ⅿはあると思う、
最後尾のモノの心臓を狙ったつもりだが移動速度を考えると腹に食らった筈である。発砲と同時に前足から崩れ、横に倒れた事はスコープを見ながら確認した。
仕留めたと思ったのもつかの間、排莢しながら5m程歩くと奴は立ち上がりもと来た道を致命傷を負いながら最後の力と供に翔ってったんだ...
野性と言うのは人間では計り知れない身体能力と精神を持っている事は知っている、
だから交代させようではないか!
奴らにはプライドと言う物はない、生きるか死ぬかの二者択一しかないんだよ。
北でアホな派閥を作っているバカを野放しにするのかトヨタ殿は!
下請けの教育を徹底させなければ汚れる者はお前達だ!
俺の大好きな貴重なブタさんは勢子様が撃ち殺しちゃった...